【ボクシング】寺地拳四朗24日V8戦 緊急事態宣言迫る中で…山下会長は開催に強い意欲

山下正人会長

ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(24日、エディオンアリーナ大阪)の調印式が22日、大阪府内で行われ、プロモーターの真正ジム・山下正人会長(58)が改めて開催に意欲を見せた。

王者・寺地拳四朗(29=BMB)が同級1位・久田哲也(36=ハラダ)とのV8戦に臨むこの試合は、国内男子の世界戦としては今年初の興行となる。しかし新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府は大阪府に緊急事態宣言を出す方針。大阪府の吉村洋文知事はスポーツイベントなどを「原則、中止、延期すべき」と述べ24日には発出されることを希望している。

そんな厳しい状況だがかねて「会場が閉鎖にならない限りやる」と口にする山下会長はこの日も「(国から)無観客でと言われれば無観客でもやる。ここまで頑張ってきた選手たちの試合を延期するわけにはいかない」と開催に強い意欲を見せた。

コロナ拡大の不安や嫌悪感から来場をためらう観客が出る可能性も否定できないが、真正ジムによると「国からの要請でコロナで中止となればチケットは払い戻しとなるが、今のところキャンセルの話は届いていない」という。引き続き政府の方針を注視しつつも開催の方向で動いている。

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