レアルに厳罰か UEFA会長が欧州スーパーリーグ主導の「罪」で制裁示唆

UEFAのチェフェリン会長(ロイター)

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長(53)が、欧州スーパーリーグ(ESL)を主導したスペイン1部レアル・マドリードへの制裁を示唆した。

今季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)で4強に進出しているRマドリードを除外する可能性も浮上していたが、母国スロベニアのメディア「ステーション24UR」に対して「重要なのは、今季がすでに進んでいることだ。したがって準決勝を行わないと、放送局が損害賠償を求めて私たちのところにやってくるだろう。なので、この試合が来週行われない可能性は比較的低い」と説明。27日の準決勝Rマドリード―チェルシー戦は予定どおり開催される見通しとなった。

ただ、チェフェリン会長はこう釘を刺した。「しかし将来的には、状況が少し変わる可能性がある」。今季はUEFAに損害が出るため制裁措置は取らないが、RマドリードがこのままESLの開催に固執するようならば、来季以降は容赦なく厳罰を下すことを示唆したのだ。制裁となれば、直接手を下せてすでに検討していたCLの出場権はく奪や、スペインリーグと連携して同国内リーグでの処分なども選択肢になりそうだ。

その一方で「今重要なことは、これまで試合を楽しんでいたように団結を再構築し、一緒に前進することだ」とRマドリード側も撤退してESLが消滅すれば、お咎めなしとすることを強調した。

ESLを取り下げなければ、UEFAによるRマドリード潰しが断行されそうだ。

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