中日開幕投・福谷が待望の今季初勝利も「意識しなかった チームが勝ったのが一番」

今季初白星を祝福される中日・福谷(右)

開幕投手を務めた中日・福谷浩司投手(30)が待望の今季初勝利を手にした。

22日のDeNA戦(横浜)で先発し、8回4安打無失点、6奪三振と圧巻の投球を披露。今季4度目のマウンドにして「今日はやろうとしたことがやれた。変に守りに入ったり、低め低めに投げるとか、そういうことはやらないと決めていた」と納得の表情で振り返った。

昨季はエース・大野雄に次ぐ8勝をマーク。今季は開幕投手を任されながら、ここまで0勝1敗、防御率5・79と苦しんだ。前回15日の巨人戦(東京ドーム)では4回5失点KOされ「メンタルからなのか、体の使い方なのか…」と迷路にはまり込んだことを打ち明けるが、それでもこの日は「ツーシームが良かったし、しっかり腕を振っていけた」ときっぱり。

与田監督も「今日はとにかくストライクゾーンを思い切って攻めていこうと、これまでの反省をバッテリーでやれたのでは」と目を細める。

右腕は「自分の初勝利は意識していなかった。今まで3度、ゲームを作れなかったので歯がゆさがあったが、チームが勝てたのが一番。今後はこれを続けていきたい」とここからの巻き返しに向けて燃えている。

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