リバプールで勢いづく「南野拓実不要論」 去就次第では東京五輪OA枠出場も消滅

MF南野(左)はサウサンプトンでの出番も失ってしまった(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンの日本代表MF南野拓実(26)に対する放出論の高まりが、今夏の東京五輪でのオーバーエージ(OA)枠選考にも影響を及ぼしそうだ。

リバプールから期限付き移籍中の南野は21日のトットナム戦でも出番がなく、3月14日のブライトン戦以降1か月以上も公式戦で出場機会がない。負傷しているわけでもないのに冷遇に拍車がかかっていることで、地元メディアでは構想外が指摘されている。

「ハンプシャーライブ」は「サウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は、旧友でもあるリバプールのユルゲン・クロップ監督に明確な〝メッセージ〟を送った。南野は序列が下となり、将来が不透明であることは明らかだ」と指摘。そして期限付き移籍終了後は「リバプールと彼の関係は、この夏に終わる可能性がますます高まっている」と保有元の名門から放出が濃厚となっている最新状況を報じた。

南野の去就が不透明になっていることで東京五輪を戦う森保ジャパンにも影響が出る。OA枠にはA代表の絶対的な主力を招集する方針で南野も有力候補だが、移籍する場合は交渉先のクラブが変わってくるからだ。

森保一監督(52)も21日の組み合わせ抽選会後に「海外組の選手は、まだはっきりと招集できるのかは分からない。選手の今の所属チームと話をしているが、来季へ移籍などもあるので、そこも踏まえながら」と去就が流動的な選手に関する交渉の難しさを説明しているが…。日本のエースの動向に注目が集まる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社