新日本無線「長崎テクニカルセンター」 業務開始 5年で23人の雇用計画

自社製品の品質を検査するための測定基板などを開発する長崎テクニカルセンター=佐世保市三浦町

 電子デバイスなどの設計、製造を手掛ける新日本無線(東京)が長崎県佐世保市三浦町に開設した事業所「長崎テクニカルセンター」が、業務を開始した。初年度は新卒採用6人を含む9人でスタート。22日、センター内が報道陣に公開された。
 同社は日清紡ホールディングスの子会社で、自動車やスマートフォンなどに使われる電子デバイス製品や船舶のレーダー部品などのマイクロ波製品を製造している。県と市の誘致で昨年7月、同センターを開設した。
 三浦町アルファビル3階に入居。自社製品が正しく動作するかを検査するための測定基板やプログラムを設計、開発する「テスト開発業務」を担う。初年度は県内の工業高校や佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の卒業生ら新卒6人と中途1人を採用した。5年間で計23人の雇用を計画している。
 野邉和重・取締役専務執行役員は「佐世保には工業高校や高専などに優秀な人材がいる。テスト開発業務は不足していた部分なので、採用は前倒しでやっていきたい」と抱負を述べた。

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