【全日本・CC】諏訪魔が陰湿ファイター撃破「粘って粘って絶対に優勝する!」

ラリアートで青柳をなぎ倒す諏訪魔(右)

全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」は24日の東京・新木場1stRING大会で4試合が行われ3冠ヘビー級王者の・諏訪魔(44)が〝陰湿ファイター〟青柳優馬(25)を下し3勝2敗の勝ち点6で首位タイに並んだ。

青柳の粘りに苦しみながらも貫録を見せつけた。序盤からパワーでねじ伏せにかかった諏訪魔だが、一瞬のスキを突く押さえ込みやスピンキックに苦戦。それでもエンドゲーム(変型フロントネックロック)を耐え抜くと豪快なラリアートでなぎ倒し、一気に畳みかけてから最後は岩石落とし固めで3カウントを奪った。

戦前、青柳からは本紙を通じて陰湿な〝口撃〟を受けていたが、制裁に成功して「青柳のヤロー、調子乗ってんじゃねえぞ。こっちが下手に出ると、最近の若いのはすぐ調子に乗りやがって」と鼻息を荒くした。ともあれ、これで勝ち点6の首位タイ。大混戦の様相を呈してきたが、諏訪魔は「ここからは気持ちが強い奴が生き残っていくと思う。粘って粘って、絶対に優勝する」と力をこめた。

なおこの日、全日本プロレスは新型コロナウイルス感染拡大による4都府県への非常事態宣言の発令に伴い、25日、29日、5月3日の東京・後楽園ホール3大会を無観客試合にして「全日本プロレスTV」で生配信するとしたが「今こそ、プロレスの力を見せる時なんじゃねえか? この先どうなっちゃうか分からないけど、頑張るしかない」と話した。

また残る公式戦は芦野祥太郎が石川修司に勝って勝ち点4、宮原健斗が佐藤耕平に勝って勝ち点6とした。なお「大谷晋二郎vs土肥こうじ」は両者リングアウト引き分けで勝ち点を伸ばせず。首位争いは団子レースとなりつつあり、勝ち点6で6選手が並ぶ状況となっている。

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