全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は10日の名古屋大会で公式戦5試合が行われ、3冠ヘビー級王者の諏訪魔(44)がジェイク・リー(32)に勝利した。
前夜の開幕戦(大阪)で佐藤耕平(43)に敗れて黒星発進となった諏訪魔だったが、この日はジェイクの猛攻を振り切り、渾身のラストライドで3カウントを奪った。
開幕前にはジェイクから、5月16日東京・大田区総合体育館大会でのベルト取りを予告されただけでなく「いつも『俺は全盛期だ』と言っていますが、実際は度重なるケガでボロボロじゃないですか。そろそろ『もう、いいんだよ』って言ってあげないと」と〝隠居〟を勧められた。
これに対して怒り心頭だった暴走男は力で黙らせた形だが、試合後は「ジェイクが生まれ変わったと確信した。今は体の痛みが尋常じゃない」と認める発言もあった。
この他、開幕戦でゼウス(39)に敗れて黒星スタートだった宮原健斗(32)が大谷晋二郎(48)に勝利した他、石川修司(45)を下したゼウスが2勝目。青柳優馬(25)は芦野祥太郎(31)に勝利し、土肥こうじ(31)は耕平との肉弾戦を制した。