【天龍プロジェクト】越中詩郎が躍動!「1日も早く天龍さんの元気な姿を」

進祐哉をヒップアタックで攻める越中

天龍源一郎(71)が主宰する「天龍プロジェクト」が25日、東京・新木場で活動を再始動させた。

天龍プロジェクトは天龍引退5周年の昨年11月に復活興行を開催。今大会から本格的な活動再開となったが、天龍が「うっ血性心不全」で入院中のため不在、さらに緊急事態宣言発令により無観客開催という試練の再出発となった。

大会冒頭には嶋田紋奈代表(37)がリング上から挨拶を行った。「本日参加がかないませんでした天龍源一郎の病状についてですが、ご心配をおかけしていますが、しっかりと治療に励み、来週には無事退院する運びとなりました。次回以降、また一緒に天龍プロジェクトを盛り上げてくれると思うのでご期待ください」と、天龍の現状を報告。「小さな所帯ではありますが、志高く伝承文化というプロレスを重んじ、誇りをもって進んでいきます。そして天龍プロジェクトとして、天龍源一郎としてできる最後のプロレスラーの皆さまへのギフトをたくさんお届けしたいと思っています」と所信表明した。

この日は全6試合が行われ、メインでは越中詩郎(62)、AKIRA(55)、真霜拳號(42)組が進祐哉(37)、拳剛(31)、那須晃太郎(34)組に完勝。越中は「天龍さんがね、1日も早く元気な姿見せてもらいたいなって。それまでは我々も力の限り熱い試合をやっていきたいと思います」と明かした。

次回大会は5月12日に新木場で行われ、7月まで同会場で月に2大会のペースで開催が予定されている。5月25日、6月12日の2大会では復活するインターナショナルジュニアヘビー級王座の新王者決定トーナメントが行われる。逆風のなかで迎えた再始動にも嶋田代表は「こういうことをいっぱい乗り越えてきて初めて天龍プロジェクトだと思ってますし。困難なことに立ち向かうっていうのがこの業界にいる醍醐味というか。諦めずに今日開催してよかったと思います」と総括。

「IJのシングル、タッグ、6人タッグ(のベルト)もありますし、WARという歴史を天龍プロジェクトに上手にスライドしていって、伝承文化という名のもとにおいて(ジャイアント)馬場さんのお力だったり、天龍とともにあった歴史を一つでも多く天龍プロジェクトに残して、それをプロレスラーの皆様に体感していっていただける場を作りたいなと思ってます」と今後の展望を明かしていた。

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