長崎開港450周年記念式典 港町 長崎 飛躍願う

50年前の長崎港開港400周年事業で設立された「長崎交響楽団」による記念演奏で開幕した式典=長崎ブリックホール

 長崎開港450周年記念式典(同記念事業実行委主催)が27日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールであった。新型コロナウイルス禍のため無観客で開催。会場内外の関係者や市民、本県ゆかりの著名人らが港町・長崎の歩みに思いをはせ、さらなる飛躍を願った。
 長崎港は入り江が深い天然の良港で、ポルトガル船が初めて入った1571年に開港。貿易や造船、観光、水産など多様な産業を育み、国内外との交流の窓口になってきた。
 第1部で実行委会長の田上富久市長は「長崎港は街や人々に多くの恩恵をもたらす『母なる港』。港に感謝し、発展するきっかけとなる1年に」と述べた。事業を全国に発信する「ヨンゴーマル大使」の一人で本県出身のキャスター、草野仁さんは「長崎港が日本や世界の大切な拠点であり続けることを期待したい」と動画メッセージを寄せた。
 式の様子はインターネットでライブ配信し、約800人が閲覧した。


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