〝6男坊〟の快進撃が止まらない。巨人の高橋優貴投手(24)が、28日のヤクルト戦(神宮)に先発し、7回3失点の好投で開幕から無傷の5連勝とした。
5四球と制球が乱れるシーンがありながらも、粘り強い投球を見せて、両リーグ最速で5勝に到達。6回までに110球と球数を要したこともあり、当初はこの回限りでの降板が予定されていたが、左腕の闘志を見た原監督は続投を決定した。高橋も「僕的にはいけるところまでと思ってた。(6回を終えて)帰ってきたら次もいこうと言っていただいた。これまでは『次の回もいこう』というのがなかったので、少し成長できているのかなと思います」と、手ごたえも口にした。
そんな指揮官の目には、若き投手の確かな成長が映っていた。「多少の荒れ球というのは彼の特徴でもあるしね。粘り強く慎重に、というものはね、昨年までの(高橋)優貴に加わったことですね」。宮本投手チーフコーチも「序盤バタバタしてしまったけど、後半は良く粘って投げてくれた。中5日だったし、投手陣もここのところ打ち込まれていたからプレッシャーを感じながら投げてくれたと思うよ」と、先発の責任を全うした働きぶりをたたえた。
ローテ6番手の男がいい意味で期待を裏切り、2007年の高橋尚成以来、球団史上6人目となる開幕5戦5勝を記録。成長著しい〝6男坊〟が、今後もチームをけん引していく。