島原鉄道（長崎県島原市）は5月1日、「日本一海に近い」といわれる大三東駅を訪れる観光客らの鉄道利用促進を図ろうと、島原－大三東間の往復乗車券「おうみさきっぷ」を発売する。担当者は「CDのようにケースを付けた。使った切符を飾って記念に残してほしい」とPRする。
駅舎が海に近く、幸せ祈願の願い事が書かれた黄色いハンカチがホーム上でなびくなど、観光スポットになっている大三東駅。島鉄によると、土日の訪問者数は300人以上いるとみられるという。
ところが、自家用車の利用がほとんど。駐車場を設けていない同駅周辺では、混雑回避が課題となっていた。そこで今回、往復乗車券を企画。島原駅の駐車場で使える4時間無料駐車券をセットにすることで、鉄道利用を促す狙いもある。
硬券仕様のおうみさきっぷは、オリジナルデザインのCDケース付き。開くと使用済み乗車券をセットして飾ることができ、全24駅の各駅間の所要時間なども記載。願い事を書いてホーム上に掲げるための「幸せの黄色いハンカチ」（25センチ四方）も入っている。
両駅間の往復料金560円などを含む1200円相当を千円で販売。島原駅で購入できる。問い合わせは同駅（電0957.62.4705）。
