黄金色のオニオコゼ うみがたりで希少個体を展示

 上越市五智2の市立水族博物館「うみがたり」は27日から、極めて珍しい「黄金色のオニオコゼ」を2階「私たちの日本海」水槽で展示している。

黄変種と呼ばれる、全身が黄色いオニオコゼ。通常のオニオコゼ(左)と比べ、非常に目立つ外見になっている

 オニオコゼは上越近海に多く生息する魚で、通常は周りの岩に擬態するため褐色をしている。今回展示している「黄金色のオニオコゼ」は25日に有間川漁港で水揚げされた個体で、全身が濃い黄色になっている。

 全身が黄色になる個体は黄変種と呼ばれ、白変種(アルビノ)と同様に遺伝子の突然変異で起きると考えられているが、詳しい原因は分かっていない。黄変種は白変種よりも発見例が少なく、同館での展示は初となる。

 黄変種は非常に目立つため、自然界で成魚になるまで生き残るのは難しい。同館広報の村上真衣さんは「とても運がいい個体。幸運のご利益があるかも」と話している。

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