レアルがエムバペ獲得資金の上限を設定

キリアン・エムバペ(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードが、今夏の移籍市場で獲得を目指すフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の同国代表FWキリアン・エムバペ(22)の獲得に費やす移籍金の上限を設定した。

エムバペを巡ってはPSGが契約延長交渉を行う一方で、多くのビッグクラブが獲得に乗り出している。そうした中で本命視されるRマドリードは、今夏に獲得する場合の資金を決定した。

スペインメディア「OKディアリオ」は「Rマドリードの取締役会は、エムバペとの契約に1億ユーロ(約130億円)以上を投資することはない。PSGが値下げを拒否した場合、2022年まで行動を起こすのを待つ」と報じた。

Rマドリードはチーム再建のため一刻も早くエムバペ獲得を実現させたいが、新型コロナ禍でひっ迫している財政事情を改善するはずだった欧州スーパーリーグ(ESL)計画が失敗。潤沢な補強資金を用意できないことから、移籍金の予算は1億ユーロにとどめることを決めた。

PSG側は一時2億5000万ユーロ(約325億円)としていたエムバペの移籍金を1億2000万ユーロ(約156億円)から1億5000万ユーロ(約195億円)まで下げる用意があるとされている。しかしそれでもRマドリード側の予算とは開きがあるため、PSGがさらなる値引きに応じない場合は来夏にフリーで獲得する方針に切り替える構えだ。

同メディアは「ユーロを受け取らずに彼を失う可能性を考えると、PSGが値引きの交渉に応じる可能性がある」と指摘。大物ストライカーを巡る駆け引きは、どのような結末を迎えるのか注目が集まる。

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