故長岡秀星さん 作品60点を展示 壱岐・一支国博物館

機械を細密に描いた長岡秀星さんの作品を観覧する子ども=壱岐市、市立一支国博物館

 長崎市出身で少年時代を壱岐で過ごし、米国ハリウッドを拠点に活躍したイラストレーター、長岡秀星さん(1936~2015)の企画展「長岡秀星Ⅱ」が、壱岐市芦辺町の市立一支国博物館で開かれている。6月13日まで。観覧無料。
 壱岐には原爆投下前に疎開で訪れ、高校卒業までの約10年間を過ごした。生前はミュージシャンのアルバムジャケットや映画広告なども多く手掛けた。機械を細密に描き、宇宙やSFを想起させる鮮やかな色使いが特長だ。
 同館が長岡さんの企画展を開くのは2回目。イラスト原画など約60点を展示した。須藤正人館長は「秀星さんは『現代の浮世絵師』を目指したという職人肌の方。郷土の先輩の仕事に触れてほしい」と話した。6月6日には関連講座も開く。

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