ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)が、声とバットで鷹デビューの助っ投を盛り上げた。新加入のニック・マルティネス投手(30)が1日のオリックス戦(京セラドーム)で今季初登板初先発。打線が序盤から強力援護した。
初回は先頭・周東から5連打で4得点。最速156キロをマークするなどエンジン全開の助っ人右腕の背中を押した。新戦力のデビュー戦をさらに活気づけたのが、チームの顔である松田だった。初回の守りから「いいよマルちゃん!」「ナイスボール! マルちゃん」と一球一球盛り上げた熱男は、3回にバットでも魅せた。
二死一、二塁の好機から左翼席へ3号3ラン。「チームとして追加点を取ることができてよかったし、個人的にもうれしい。思わず大きな声で『熱男』を言ってしまった」と、37歳のベテランはちゃめっ気たっぷりに11試合ぶりの一発を喜んだ。リードを7点に広げ、相手の戦意を喪失させるとともに〝鷹のマルちゃん〟を大いに盛り上げた。
マルティネスは入団以来、チームメートとファンに「マルちゃん」の愛称浸透を熱望。それを知っている仲間思いの松田は、事あるごとに「マルちゃん」を連呼して〝広報活動〟も担っている。この日の京セラドームでの一戦は無観客開催ながら、テレビ観戦中のお茶の間のファンにも熱男のメッセージは届いているはずだ。