【パナソニック・オープンL】〝桃子対決〟となったプレーオフは上田桃子が制す 新所属先の地元で15勝目

上田桃子

ゴルフの国内女子ツアー「パナソニック・オープン・レディース」最終日(2日、千葉・浜野GC=パー72)は通算5アンダーで並んだ上田桃子(34=ZOZO)と大里桃子(22=伊藤園)のプレーオフとなり、2ホールともパーの上田が2019年の「ヨネックスレディス」以来の通算15勝目を挙げた。

プレーオフの舞台となったは9番パー3。1ホール目はともにパーで、2ホール目は上田が先に手前に乗せ、大里は距離のあるバンカーに入れる。大里の2打目は5メートルオーバー。上田は大きく左に切れるラインを1メートルに寄せる。

大里のパーパットはカップ左を抜けて、2・5メートルもオーバー。返しは決めてボギーとなった。

上田は1メートルを真ん中から決めると両手でガッツポーズ。2年ぶりの通算15勝目は、今年3月に所属契約を結んだZOZOの地元の千葉での勝利となった。

風速11メートルの強風でのプレーとなったこの日は、2打差の2位タイから出た上田が14番まですべてパーの堅実なプレーで首位に立ったが、15番で落とすと大里、稲見萌寧(21=都築電機)に通算5アンダーで並ばれた。

最終組の2つ前だった稲見は、18番で5メートルほどのバーディーパットが傾斜と風で大きく右に切れる。1メートルのパーパットはカップ右を抜け、3パットのボギーで4アンダーに落としてホールアウト。次の組の大里は18番で5メートルのバーディーパットが惜しくもカップに蹴られてパー5アンダーでフィニッシュし、上田の結果を待った。

最終組の上田は、刻んだ18番パー5の2打目を右のラフに曲げる。残り106ヤードからの3打目は奥のカラー。バーディートライは1・5メートルオーバーしたものの、これを確実に決め、プレーオフの2ホールもパーでしのいだ。

強風の中でのプレーでバーディーはなかったものの、20ホールでボギー1つの安定感が勝利を呼び込んだ。

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