オリックス・ロメロが〝代打の代打〟で今季1号 出場3試合目で存在感示す

8回、起死回生の2ランを放ったロメロ

やはり頼りになるか。オリックスの助っ人ステフェン・ロメロ内野手(32)が4日の西武戦で起死回生の同点2点本塁打を放ち、存在感を見せつけた。

場面はチームが2点リードされた8回無死一塁だった。若月、T―岡田に代わる「代打の代打」で打席に入ると西武・小川が1ボールから投じた2球目変化球を強振。打球を左翼席上段にまで運んだ。

「浮いてきたボールをしっかりとスイングしようと思っていた。パーフェクトなスイングができたね」とはロメロ。今季自身初安打が敗戦濃厚だったチームを救う一発となっただけに笑顔がはじけたのも無理はない。

来日5年目の助っ人は昨季楽天で103試合に出場。打率2割7分2厘、24本、63打点と好成績を残したものの、残留できず1年で自由契約に。その後、今年1月に2年ぶりとなるオリックス復帰が決まった。

本来なら開幕からチームの主軸として活躍するはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大による外国人の入国制限の影響で来日が4月上旬にまで遅延。隔離と調整期間を経て、今月2日のソフトバンク戦でようやく一軍初出場を果たしたばかりだった。それでも出場わずか3試合で結果を残すあたりはやはり並みの助っ人ではない。

「(二軍から)一軍に上がった以上は競争。他の選手と競争で自分の出番を見つけていかないといけない。そこは頑張っていこうと思っている」と試合後に力強く語ったロメロ。上位を狙うチームの「救世主」として欠かせない存在であることは間違いなさそうだ。

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