【空手】五輪金メダルへ 染谷真有美が姉越え宣言「いい意味で自立する」

染谷真有美

空手の女子組手61キロ級で東京五輪代表に決まった染谷真有美(27=テアトルアカデミー)が〝新スタイル〟の確立を誓った。

かねて姉妹での五輪出場を目標に掲げていたが、女子組手61キロ超級の姉・香予(29=テアトルアカデミー)は、植草歩(28=JAL)に敗れ、代表切符を逃した。それでも、妹・真有美は「一緒に戦って勝つことを目標に今もやっている。一緒に夢を追いかけている状況はずっと変わらない」と姉の分まで戦い抜き、プレミアリーグ・リスボン大会で五輪切符を勝ち取った。

7日には、妹・真有美がオンライン取材に対応。「姉からは試合後に『よく頑張ってね』って褒めてもらった。試合の内容は『しっかり取り組んできたことが出し切れてたよ』」と言葉を掛けられたという。

ただ、満足はしていない。「姉は尊敬できるし、自分にとっては憧れの存在」と話す一方で「五輪に向けて、姉のようにこういうことができるようになりたいとか思っていた部分もあるが、いつまでも姉の真似というか、後ろをついて進むばかりでは五輪で戦うことは難しいと思う。いい意味で自立することが姉にもいい影響を与えられると思う。自分もしっかり自立して判断力や決断力を高めていきたい」とさらなる高みを見据えた。

五輪での目標について問われると「一生に一度の大会。経験したことのすべてをぶつけたい。最大の目標は金メダル」ときっぱり。再選考の末につかみ取った夢舞台で最高のパフォーマンスを発揮してみせる。

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