【DDT】アルティメットタッグリーグ戦は佐々木と火野のダムネーションが単独首位に

本多(手前)を絞め上げる佐々木

配信されたDDTの「アルティメットタッグリーグ戦 2021」2日目公式戦(10日)で、ダムネーションの佐々木大輔(35)、火野裕士(36)組が、DDT EXTREME級王者クリス・ブルックス(29)、アントーニオ本多(43)組を撃破して勝ち点3で単独首位に立った。

クリスと本多は開幕戦(9日、後楽園ホール)で「準烈」のKO―D無差別級王者・秋山準(51)、大石真翔(41)組を破る大波乱を巻き起こした。いきなり本多が祖父との心の交流を枕にして語り出して「ごんぎつね」(童話の後のサミング)の奇襲を仕掛けるも、ダムネーションの2人には全く動じない。

ダブルのラフ攻撃から佐々木が首折り落とし弾で本多を虫の息にさせると、何とか交代したクリスはエプロンから飛び込んでダイビングカッターから、変型卍固めを決めるも逆転には至らない。

満を持して出た火野はクリスに強烈な逆水平連打。英国戦士も意地で打ち返す。ここで本多が入るも逆水平一撃で大の字に。本多は再度「ごんぎつね」の奇襲を仕掛けるも、最後は佐々木のクロスオーバー・フェースロックにあえなくタップした。前夜の秋山組から挙げた大金星は何だったのか…。

一方、開幕戦で竹下幸之介(25)、勝俣瞬馬(28)組と30分時間切れ引き分けに終わった佐々木組は初日を出して1勝1分けに。ダムネーションが勝ち点3で単独首位に立った。

佐々木は「おい、次は誰だ? 秋山準の『準烈』か。俺の師匠・奥村茂雄(元全日本プロレスで現メキシコCMLL)仕込みの王道が火を噴くからな!」と、15日仙台PIT大会の公式戦で対戦する秋山組に毒ガスを放っていた。

敗れたクリスは「負けたけど驚いていない。昨日の(秋山組に勝った)試合の方がサプライズ。信じていれば奇跡は起きる」とあくまで前向きだった。

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