大相撲夏場所3日目(11日、東京・両国国技館)、日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)が電話取材に応じた。
4日目(12日)から緊急事態宣言のイベント制限緩和により観客を入れて開催する。芝田山部長は「感染対策においては去年の7月からプロジェクトチームを作り、協会の中でも共有しながら対策している。感染者はお客さんからも出ていない。なんといっても今回は協会員の感染者がゼロ。問題なく(観客を)迎える」と語った。
ただ、連日多くの新型コロナ感染者が確認されており「協会員にはお客さんの安心、安全、健康第一ということにおいて、協会員一同、われわれの足元からしっかりと感染対策をしていきましょうという通達を今日出そうと思っている」と気を引き締める。
一方、4日目以降のチケットは先月27日に売り止めにしたことで「(売れた枚数は)約3万前後。先場所よりはちょっと少ない」という。協会内からは再販売の提案も出たようだが「日々の感染者数が増えていることもある」と、現状維持となった。
約5000席が用意されていることを考えると、平日を中心に大部分が空席になることは予想される。それでも、客席からの拍手は力士の原動力になるはずだ。