県境またぐ移動自粛を 九州知事会が共同宣言

九州地方知事会のウェブ会議であいさつする中村知事=県庁

 九州・山口各県での新型コロナウイルス感染拡大を受け、九州地方知事会(会長・広瀬勝貞大分県知事)は11日、臨時のウェブ会議を開き、各県民に31日まで県境をまたぐ移動の自粛などを求める「九州・山口緊急事態蔓延(まんえん)防止宣言」を出した。
 同知事会は大型連休前の4月28日に同様の宣言を発出。今月11日まで県境をまたぐ移動は慎重に判断するよう呼び掛けていた。今回は、ほとんどの県の新規感染者数や病床利用率が国のステージ3(急増)の指標を上回る厳しい状況。変異株が流行し、市中感染が拡大しているとして内容を強めた。
 九州では、福岡県が国の緊急事態宣言の対象地域に追加され、長崎、熊本両県も国に「まん延防止等重点措置」の適用を要請した。会議に参加した各知事は、九州全体で足並みをそろえて感染防止策を展開する必要性を強調。中村法道知事は「九州で感染拡大が本格化しており危機感を強めている。皆さんと現状認識を共有し、さらに取り組みを進めたい」と述べた。


© 株式会社長崎新聞社