鷹が3連敗で首位陥落 先発が安定せず3年ぶりの3戦連続7失点

初回から中田(右)に本塁生還を許し、険しい表情の笠谷

ソフトバンクが3連敗で首位から陥落した。

先発・笠谷俊介投手(24)が試合をつくれなかった。初回に渡辺の中前適時打で先制を許すと、3回には二死一、二塁から大田に2点適時三塁打。いずれも四球が失点に絡む投球となった。「リズムが悪かったです。3イニングしか投げることができず申し訳ない」と悔しさをにじませた。

昨季はショートスターターとしての先発を任され、今季は開幕ローテ入り。しかし、苦しい投球が続いている。今回の登板に際して工藤監督は「初めてローテに入って長く投げたいとか勝ちが欲しいとかいう気持ちもあると思うけど、まずはできるところまで投げる気持ちで、去年と変わらずやってみてほしい」とエールを送っていたが、3回を投げて4安打3四球3失点と指揮官の期待に応える投球はできなかった。

チームは好スタートを切っているが、2勝を挙げているのは和田のみと先発陣が安定しない。24日のロッテ戦(ZOZOマリン)では高橋礼が4回途中5点を失い9―11で敗戦。25日の同カードも先発・松本が6回途中7失点と崩れ、この日も先発・笠谷の乱調で2―7で敗れた。投手力が武器の工藤ホークスが3戦連続で7失点以上を喫するのは3年ぶりの異常事態だ。

この日から9連戦がスタート。先発の柱の一人として計算していた高橋礼はこの日、再調整のため登録抹消となった。指揮官が今後の先発候補に挙げていたスチュワートもこの日、2回2/3を投げて5安打2四球4失点。アピール成功とはならなかった。

この日は4投手で10四球と指揮官が撲滅を掲げるムダな四球もなかなか減らないソフトバンク。一日も早くらしさを取り戻したい。

© 株式会社東京スポーツ新聞社