【WWE】里村明衣子がNXT UK女子王座次期挑戦権を獲得

ガントレット戦にサプライズ登場した里村明衣子はジニー(下)にスコーピオライジングを決めて快勝(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

配信されたWWEのNXT UK大会で女子プロレス界の横綱でセンダイガールズの総帥・里村明衣子(41)サプライズ登場。決定戦を制して2度目となるNXT UK王座挑戦を決めた。

この日のメインでは王者ケイ・リー・レイ(28)への次期挑戦権をかけてジニー(31)、エミリア・マッケンジー(20)、ザイヤ・ブルックサイド(22)、ダニー・ルーナ(22)、アイラ・ドーン(27)の5選手によるガントレット戦が予定されていた。しかし直前になってブルックサイドが負傷のために欠場。番組初頭で代役選手は「X」とされていた。

試合はアイラが、エミリアとダニーを連破すると何と4人目に里村がサプライズ登場。ステージに姿を見せると実況席は「何てことだ。ファイナルボスの登場だ!」と絶叫した。里村はアイラにハイキックからオーバーヘッドキック、裏十字固めからそのまま押さえ込んで3カウントを奪った。

最後はかつて英国プログレス王座を争ったジニー(withジョセフ・コナーズ)と激突。ジニーの関節技に耐えると、ジョセフの介入も蹴散らしてデスバレーボム一撃で大逆転。最後は必殺のスコーピオライジング(シャイニングカカト落とし)で3カウントを奪った。

これで里村は3月の初挑戦に続き、王者レイと2度目の王座戦が決定した。試合後、里村とリングで対峙したレイが敬意を表して一礼すると里村も頭を下げたが、非礼にもレイは里村の顔面にスーパーキックを放ってダウンさせてしまう。

レイは「私が王者だ。誰も交代することはできない」と叫んだ。その後、里村は自身のツイッターで「ケイはやり過ぎだ。私は許さない。私はガントレット戦を制した。ケイ・リー・レイに再挑戦します」と断言した。〝ファイナルボス〟がいよいよ悲願のNXT UK女子王座に王手をかけた。

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