【14日】長崎県内29人コロナ感染 1人死亡 クラスター発生病院でワクチン接種開始

14日発表の市町別感染者数(左)、新型コロナウイルス感染者の入院状況(13日午後7時現在)

 長崎県などは14日、県内で新たに29人の新型コロナウイルス感染を確認し、長崎市は入院治療中だった市内の90歳以上の無職男性が13日に亡くなったと発表した。同市の死者は2日連続で確認され、今月に入り7人目。市内では新たなクラスター(感染者集団)も発生。一方、クラスターが発生している同市の田上病院では14日から入院患者へのワクチン接種が始まった。
 長崎市の新規感染者は22人。このうち4人は総合卸売業事業所の従業員。これまでの公表分を含め計7人のクラスターとなった。いずれも4月下旬から5月上旬にかけて県外に出張し、多人数の会食をしていた。
 同市の田上病院では新たに患者2人の感染が分かり、計54人のクラスターとなった。同病院で新たな感染や重症化を防ぐ緊急的な対応として、入院患者へのワクチン接種が始まった。高齢以外の患者も含め対象者は115人。
 クラスターが発生した介護施設と、カラオケ喫茶でも各1人の陽性が判明。市立小では学校関係者1人の感染が判明し、14日に関係する学級を閉鎖。関係者約30人を検査する。
 佐世保市では1人、大村市では20代男性自衛官など4人がそれぞれ感染した。
 また県は、壱岐市で入院していた感染者1人を14日、重症化の恐れがあるとして海上自衛隊のヘリなどで佐世保市の感染症指定医療機関に転院搬送した。感染者の離島からの搬送は県内7例目。
 長崎市は、新市庁舎建設現場の作業員1人の感染が判明し12日から中止していた現場作業について、17日に再開すると発表。県外の自宅に待機中の4人以外に濃厚接触者がいないことが確認された。

 


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