五輪出場目指すアメリカ代表 元メジャーリーガーが続々参戦

東京五輪出場を目指すアメリカ代表はすでに元エンゼルス監督のマイク・ソーシアが監督を務めることが決定しているが、ソーシアが率いるチームの陣容も少しずつ明らかになり始めている。まだ正式なロースター発表は行われていないものの、現地の報道によると、ホーマー・ベイリー、エドウィン・ジャクソン、デービッド・ロバートソン、トッド・フレイジャー、マット・ウィータースといった元メジャーリーガーたちの参戦が濃厚となっているようだ。

東京五輪のアメリカ大陸予選は日本時間6月1日にスタートする。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ベイリーとジャクソンの両ベテラン右腕がアメリカ代表に加わる見込みだという。35歳のベイリーはレッズなどで活躍し、3度の2ケタ勝利を含む通算81勝を記録。ノーヒッターも2度達成している。37歳のジャクソンは14球団で公式戦出場というメジャー記録を持ち、5度の2ケタ勝利を含む通算107勝を記録。ダイヤモンドバックス時代の2010年にノーヒッターを達成した。

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、かつてヤンキースなどで活躍したロバートソンがアメリカ代表に加わる見込みであることを伝えている。36歳のロバートソンはヤンキースとホワイトソックスでセットアッパーやクローザーとして活躍。通算137セーブ、147ホールド、防御率2.90をマークしているが、フィリーズ移籍後は故障に苦しみ、昨年10月にFAとなったあと、無所属の状態が続いている。

また、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは、先日パイレーツを解雇されたフレイジャーがアメリカ代表に加わる見込みであることを伝えている。35歳のフレイジャーは通算218本塁打の実績を誇るが、今季は13試合に出場して打率.086、0本塁打、4打点、OPS.314に終わった。シャーマンによると、35歳のベテラン右腕、ブラッド・ブラックも暫定ロースターに名を連ねているようだが、レッズのマイナーで好投しているブラックはメジャー昇格のチャンスがあれば、そちらを優先するとみられている。

さらに、日本時間5月15日にはオリオールズの正捕手として活躍したウィータースが参戦予定であることも明らかになった。34歳のウィータースは2007年ドラフト全体5位指名と大きな期待を背負い、通算146本塁打、オールスター・ゲーム選出4度、ゴールドグラブ賞2度の実績を残した。過去2年間はカージナルスでヤディアー・モリーナの控えを務め、昨年10月にFAとなったあとは無所属となっている。

なお、「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキンによると、アメリカ代表は2007年新人王、2011年MVPのライアン・ブラウンにも出場を打診しているが、37歳のブラウンは家族と過ごす時間を優先する意向を示しており、参戦の可能性は低そうだ。

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