【東京五輪】馬術・金メダリストが出場断念 脳腫瘍で3年治療「危険がある」

金メダリストの言葉は重い…

苦渋の決断を強いられた。2008年北京五輪の馬術障害飛越個人で金メダルに輝いたエリク・ラメーズ(53=カナダ)が東京五輪出場を断念したと発表。新型コロナウイルスの感染リスク等を鑑みた上での判断だという。

カナダ公共放送局「CBC」によると、ラメーズは3年間にわたり脳腫瘍の治療を受けていたといい「現在、私の健康状態は安定しているが、考慮しなければならないいくつかの危険がある。私の健康は自身で真剣に考えており、東京は私にとって最高の場所ではないと判断した」と述べた。

また、新型コロナウイルス禍での五輪開催については「この1年で私たちが経験したこと、そして今もカナダや世界中で多くの人々が恐ろしい状況に置かれていることを考えると、メダルを獲得することが正しいことだとは思えない」と疑問を投げかけた上で「五輪はアスリートの祭典だが、東京では本当の意味での祭典は行われないと思う。祝うべき時ではない」と苦言を呈した。

五輪金メダリストが発した重い言葉。五輪関係者はどう捉えるか。

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