サウサンプトンが認めた! 南野の完全移籍に向けてリバプールと交渉中

去就が注目される南野(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンを指揮するラルフ・ハーゼンヒュットル監督(53)が、同クラブに所属する日本代表MF南野拓実(26)の完全移籍に向けて交渉を始めたと認めた。

同リーグのリバプールで出番を失っていた南野は、今年1月にレンタル移籍でサウサンプトンに加入。ここまで定位置を確保できていないものの、ハーゼンヒュットル監督は「過去にプレー時間が少ないので苦労するのは当然のこと」とした上で「私が好きな選手。とてもいい働きをしている」と高評価していた。

そんな中、英紙「リバプール・エコー」によると、ハーゼンヒュットル監督は、今季限りの契約となっている南野を来季以降もチームに留めておくために、リバプールと話し合いの場を持つことを認めたとのこと。

指揮官は「ここで良い仕事をした。私たちは南野にやれるというチャンスを与えた。夏に何が起こるのか。リバプールはどうしたいのか。交渉は続いているので夏までわからない」と語ったという。

南野は、来季に向けてリバプールに復帰したとしても、エースのエジプト代表FWモハメド・サラー(28)ら各国代表の主力選手が揃うチームでレギュラーに定着するのは至難の技。一方で、サウサンプトンのエースFWダニー・イングス(28)にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍話が浮上していることから、ポジションが空く可能性もある。

南野にとっては世界最高峰リーグで再始動するチャンスといえそうだが、10億円とされる移籍金を含め、サウサンプトンはリバプールから日本代表の10番を獲得できるのだろうか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社