ビジョンファンド、韓国企業「ヤノルジャ」に970億円を投資か...実現すれば韓国企業で4社目

韓国を代表する宿泊総合プラットフォーム「ヤノルジャ」(Yanolja Co., Ltd.)がソフトバンクビジョンファンドから投資を受ける方向で協議しているという。

25日、韓国の金融メディアなどによると、ヤノルジャは、ビジョンファンドから最大1兆ウォン(約970億円)規模の投資を誘致する可能性があるとのこと。同社の企業価値は最大10兆ウォン(約9700億円)とみられている。

ヤノルジャは、韓国を代表する宿泊総合プラットフォームだ。昨年、新型コロナウイルスの影響にも関わらず、初めての営業黒字を達成した。昨年の売上高は1920億ウォン、営業利益161億ウォンだった。売上高は前年比43.8%増、営業利益は前年62億ウォンの赤字から黒字に転換している。

世界170カ国で運営されているホテル、レジャー施設、レストランなど2万6000以上の顧客各社にクラウドベースのホテル管理システム(PMS)などのSaaS(サービス型ソフトウェア)を提供している。

ヤノルジャは、今回の投資が決まり次第、上場作業にスピードを出すとみられる。今回のビジョンファンドから大規模な資金確保が確定すれば、クーパンのように米国証券市場への進出も検討するものと予想される。

ビジョンファンドの韓国スタートアップへの投資は今回が4回目となる。ビジョンファンドはクーパンに30億ドル、アイユノメディアに1億6000万ドルを投資したのに続き、最近は国内の人工知能(AI)スタートアップであるリイドに1億7500万ドルを投資した。

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