トマトの生育つぶさに 生育状況視察 妙高女将の会主催 8月7日から「お山のとまと食堂」

 妙高女将(おかみ)の会が主催し、今年で5回目となる「お山のとまと食堂」が8月7日から、妙高市で行われる。料理で使うトマトの一部の生育状況を見たいと、女将たちが19日、同市大洞原のトマト畑を訪れた。

料理をイメージしながら露地栽培を見学

 この畑は妙高山麓の標高500メートルほどにある。諸泉晴彦さん(65)、祐子さん(40)夫妻が20アールで3000本を露地栽培する。夫妻は晴彦さんの定年退職後、埼玉県行田市から移住。地域の名人に習い、トマトを作って4年目となっている。

 6月に苗を2回に分けて定植。生育は順調という。栄養が実だけに行くように、わき芽を小まめに取る作業などをしている。

 栽培するトマトについて「味が濃く、甘くて、うまみがある」と晴彦さん。

 朝晩の気温差に加え、トマト自らが朝露で水分を取ろうとすることで、糖度が高くなるという。

 19日現在、実はまだ青かったが、順次赤く色づく。収穫は来週後半から始まり、お盆の頃にピークを迎える見通し。

 訪れた女将たちは「青いけど、きれいで大きい。赤くなったときの期待感がある。一つも無駄にすることなく、料理で使いたい」と話した。

 今年の「お山のとまと食堂」は9月20日まで行われる。約30の宿泊施設や飲食・菓子店が参加し、妙高産の高原トマトを使った創作メニューを提供する。

© 株式会社上越タイムス社