労使交渉が現地時間12日に再開へ シーズン開幕延期回避へ前進なるか

「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は現地時間2月12日(日本時間2月13日)に労使交渉を再開するようだ。前回の労使交渉では選手会が対案をオファーしたが、機構側は返答を拒否し、連邦調停局に支援要請を出した。しかし、選手会は大方の予想通りに調停を拒否し、労使交渉は10日以上にわたってストップ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は、機構側が主要な経済問題に関する新たな提案を行う見込みであることを伝えている。

選手会が調停を拒否したあと、労使交渉は全く行われていなかった。今週は四半期ごとに開催されるオーナー会議が行われており、その最終日となる明日(日本時間2月11日)にはロブ・マンフレッド・コミッショナーが会見を行う予定だが、スプリング・トレーニング開始延期が正式発表されることが予想されている。投手と捕手がキャンプ地に集合する日まで1週間ほどしか時間は残っておらず、それまでに労使交渉が合意する可能性はゼロに等しい。もはやスプリング・トレーニングを予定通りに開催するのは不可能な状況だ。

問題は現地時間3月31日(日本時間4月1日)に開幕するレギュラーシーズンを予定通りに開催できるかどうかということだ。ヘイマン記者によると、機構側も選手会もシーズンを予定通り、もしくは少しの遅れだけで開幕させることを望んでいるという。ただし、予定通りにシーズン開幕を迎えるためには、遅くとも3月の最初の数日間のうちに新しい労使協定が成立する必要があると考えられており、今後3週間のうちに労使交渉が急速に進展する必要がある。

まだ主要な経済問題のほとんどが解決しておらず、双方の主張のあいだの隔たりも大きい。課題は山積みだが、一刻も早いロックアウト終了と予定通りのシーズン開幕を望むファンの期待に応え、新しい労使協定の締結に向けて前進なるか注目だ。

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