マーリンズCEOのジーターが辞任 戦力補強プランの変更が影響か

日本時間3月1日、マーリンズは球団オーナーグループの一員であり、ブルース・シャーマン・オーナーのもとで最高経営責任者(CEO)を務めていた元ヤンキースのスター遊撃手、デレク・ジーターが辞任したことを発表した。ジーターは今季までの5年契約を結んでいたが、任期を全うすることなくマーリンズを去ることになった。ロックアウト明けの戦力補強プランが変更され、マーリンズがジーターの考える将来のビジョンとは違う方向に進みつつあることが原因とみられている。

ジーターは2017年8月にシャーマンのグループの一員としてマーリンズの買収に参加し、同年9月に買収が成立。株式の4%を保有し、CEOとして球団運営に携わっていた。シャーマンは「マイアミ・マーリンズとデレク・ジーターは本日、関係を終了することで合意したことを発表します。デレクの多くの貢献に感謝するとともに、今後の活躍を祈っています」との声明を発表。球団内部から新しいCEOを選び、ポストシーズン出場を目指すチーム作りを進めていく方針を明らかにした。

一方のジーターは「私は本日、マイアミ・マーリンズとの関係を終了し、CEOと株主を務めないことを発表します」との声明を出し、「5年前、マーリンズを立て直すというビジョンを持っていましたが、球団の将来のビジョンは私が球団に加わったときのものとは異なっています。新しいシーズンが始まろうとしている今こそ、身を引く適切なタイミングです」と辞任の理由を説明。マーリンズのスタッフやファン、選手への感謝を述べた。

マーリンズはロックアウト前、アビサイル・ガルシア、ジェイコブ・ストーリングス、ジョーイ・ウェンドルらを獲得し、サンディ・アルカンタラ、ミゲル・ロハスとは契約を延長。ポストシーズン出場を目指して積極的な補強を見せていた。ニック・カステヤーノスの獲得を狙っているとの報道もあったが、どうやらそのプランに変更があった模様。ジーターは自身が考えるチーム強化プランが実現できないと判断し、マーリンズを去ることを決断したようだ。

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