新型コロナの影響で宿泊施設が影響を受ける中、大分県宇佐市では地元の商工会議所がホテル運営に乗り出しました。そこにはある事情がありました。
ホテルは経営難から運営する事業者が撤退し5月末に閉館していました。
宿泊者数に大きな減少は無かったものの、企業の会合などで使われていた宴会場の売り上げがコロナ前に比べて2割程度に減っていました。
宇佐商工会議所 渡辺 幹雄 会頭:
「ここがもし無くなれば、以前あったホテルも無いので、ほんとに1つしか街の中では無い。非常に困る」
この閉館で中心市街地で営業を続けるホテルはたった1つに。
営業を続けるホテルからもこんな声が、
ホテルパブリック21 大森 美穂 チーフ:
「きのうも満室をいただいていたので、これ以上ビジネスの方以外で観光などで受け入れるのはちょっと厳しいですね。」
大分県宇佐市では今年、海外の関係者を招いたイベントも予定されていてその受け皿が模索されていました。
宇佐商工会議所 渡辺 幹雄 会頭:
「来日される方の歓迎式典とか色んなことをここでやっていたので、これが無いとなると他市で歓迎会をしないといけないとなると、非常に情けない話になる。是非ともここは残さなければならない」
宇佐市は、「コロナ収束を見据えて、増える観光客の受け皿の為にもホテルを残してほしい」と話しています。