開成町長選 新人山神氏、立候補へ 前回32票差で惜敗

山神裕氏

 任期満了に伴う開成町長選(来年4月25日任期満了)で、新人で元銀行員山神裕氏(56)が無所属で立候補する意向を表明した。同町長選で出馬表明した人は初めて。

 山神氏は前回2019年も立候補し、現職の府川裕一氏に32票差で敗れた。2度目の挑戦について「多くの有権者の支持を受けた責任もあり、志を貫き生まれ育った町のために役に立ちたい」と訴えた。

 県内トップの人口増加率で新住民が増え「地域の縁が薄れつつあるからこそ住民参加のまちづくりが必要」と強調。小田急開成駅周辺の再開発事業地内に新たに図書館を含めた複合施設建設を目指し、ワークショップなど住民との協働を呼び掛ける。町北部では高齢化も進むことからオンデマンド交通導入も掲げる。

 同町出身で慶応大卒。日本長期信用銀行を経て、外資系銀行の東京支店などで勤務。現在はボランティア団体の代表を務める。父・輝氏は元町長で、1期目の1990年1月に急逝した。

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