年の瀬でにぎわい 正月用品求めて

◇晴れ間縫い買い物客 四・九の市
 正月まであとわずか。29日の上越市内では、間近に迫った年越しを彩ろうと、食材や正月飾りなどを買い求める人があちこちで見られた。物価高騰や新型コロナの影響が続く中でも、新年を迎えようとする姿があった。

年内最後の四・九の市。強い雨となったが、晴れ間を縫って多くの人が訪れた

 上越市大町4では29日、年内最後の四・九の市が開かれた。強い雨が降る悪天候の中、晴れ間を縫って多くの買い物客が訪れた。
 同日は、正月飾りの松葉やナンテン、しめ縄、年越しそばに切り餅、紅白かまぼこや刺し身などが店頭に並んだ。生花などを販売している女性は「今年もあっという間だった。来年も良い年になるよう願って、最後まで商売したい」と話した。
 関東方面から帰省中の男性は、家族と買い物に訪れた。そばや餅を買ったと話し、「ここに来ると、今年も終わりという感じ。来年はどんな年になるのか」と思いをはせた。
◇新鮮なカニやブリなど人気
 上越市五智国分の「さかなや魚勢上越店」は29日朝から、年末年始の食卓を彩る鮮魚を買い求めようと市内外の買い物客でにぎわった。

店頭にずらり並んだカニ。例年市内外から多くの人がカニを買いに訪れる(29日、さかなや魚勢上越店)

 カニは、ベニズワイガニが同日で終売。30日以降はズワイガニを販売する。売り場の担当者は「カニは漁船の燃料高騰などもあって、価格はやや高め」だという。鮮魚売り場の担当者は「近海物の天然ブリ、脂が乗ってきたマダイなどがお勧めだ」と話した。
 長野市からカニを買いに訪れた男性は「日がたつと味が落ちると聞いたので、その日のうちに食べることにします」と話していた。

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