日本時間8月22日、地元紙サンフランシスコ・クロニクルのスーザン・スラッサー記者が、筒香嘉智とジャイアンツがマイナー契約で合意したことを報じた。すでに日本のメディアからは報道が出ていたものの、正式に米メディアからも報じられた形になる。
複数の報道を総合すると、ジャイアンツは打力のある野手が不足しており、独立リーグ12試合で7本塁打を放った筒香に注目。ジャイアンツは現在ナ・リーグのワイルドカード3枠目をキープしているが、0.5ゲーム差で同地区のダイヤモンドバックスが迫るなど予断を許さない状況。勝負の9月、さらにはプレーオフを戦い抜くための補強と言える。
契約を結んだ筒香は近日中にAA級リッチモンドに合流。続いてAAA級サクラメントに昇格する方針のようだ。なかなか思うような活躍を見せられなかった筒香だが、千載一遇のチャンスが巡ってきたと言えるだろう。
ただ、当然ではあるがマイナー契約を結んだからといってすぐにMLB出場が舞い込んでくるわけではない。筒香がここからMLBに昇格し、プレーオフでプレーするためには時間と枠が絡む2つのハードルを乗り越えなければならない。
まず乗り越えなければならないのは40人枠だ。プレーオフで出場するための資格を得るためには、8月31日（現地時間）までに40人枠に登録される必要がある。日本時間の8月22日17時現在、ジャイアンツから筒香の合流に関する発表は出ていない。最短で日本時間8月23日の試合から合流できたとしても、筒香に残された試合数は8試合だ。その間にAA、AAA級を駆け上がり、MLB契約を勝ち取る必要がある。
