26日に開業するLRTへ「地域公共交通に期待、大切なのは利用者の増加」宇都宮市長会見

 いよいよ26日に開業を迎えるLRT・ライトラインについて宇都宮市の佐藤栄一市長は、25日の定例会見で期待する一方で「これで終わりではなくこれからが正念場」と気を引き締めました。

 佐藤市長は「大切なのはLRTの利用者を増やすこと」としています。

 また25日の会見では、利用者を増やすための施策としてLRTの停留場が目の前にある平石中央小学校に、LRTを利用して通学する学区外の児童を募集する取り組みが発表されました。

 平石中央小学校では、現在55人の児童が通学していて小規模校としての特性を生かして児童1人1人にきめ細かい対応を行っているのが特長です。募集の対象となるのはLRTを利用して片道約1時間で通学することができLRTの沿線から1キロ以内にある指定された12の小学校の児童です。募集人数は学年ごとに変わりますが来年度(2024年度)の新1年生から新6年生までの60人ほどで募集人数を上回る場合は抽選を行います。

 児童の募集は、10月2日から始め12月に授業や設備を見学できる入学相談会を開催するということです。

 佐藤市長は開業後もLRTを利用して2030年代前半に開業を目指しているJR宇都宮駅西側の計画の参考にしたいと展望を述べました。

 一方で、同じく25日に定例会見を開いた福田富一知事は、LRTの開業についてカーボンニュートラルやバリアフリーなど地域の公共交通として全国からも注目されていると述べました。

 また、斉藤鉄夫国土交通大臣は25日の記者会見でLRTについて「交通渋滞の解消や環境負荷の削減が期待されるとし、これからの地域公共交通のモデルになり得る」と述べました。

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