モラン逆転満塁弾 パイレーツがパドレス3連戦勝ち越し

【パイレーツ7-5パドレス】@ペトコ・パーク

パイレーツは1点ビハインドの5回表に二死走者なしから二塁打、四球、単打で満塁のチャンスを作り、コリン・モランがライトスタンドへ8号グランドスラムを叩き込んで逆転に成功。このリードを7投手による細かい継投で守り抜き、パドレス3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。パドレス先発のタイソン・ロスは5月中旬から9先発連続5イニング以上&自責点3以下と安定して試合を作ってきたが、2回表にコリー・ディッカーソンに6号先制ソロを浴びたのに続き、モランに痛恨の被弾。6回表にも先頭打者のエリアス・ディアスに6号ソロを浴び、5回0/3を投げて7失点という不甲斐ないピッチングで今季6敗目(5勝)を喫した。

モランは今季2本目の満塁弾となったが、パイレーツの新人選手が1シーズンに2本の満塁弾を放ったのは1947年のウォーリー・ウエストレイク以来2人目、実に71年ぶりの快挙となった。また、新人選手に限定せず、パイレーツの全選手に範囲を広げても、1シーズン2本の満塁弾は2006年のホゼ・バティースタ以来12年ぶり。チームを勝利に導く一発は、球団史に名を残す一発にもなったと言って過言ではないだろう。「とにかく走者を還すことだけを考えていた。シングルでいいと思っていたけど、運良くホームランを打つことができたよ」とモラン。クリント・ハードル監督は「1シーズンに満塁ホームランを2本も打つのは素晴らしいよ」とモランの勝負強さを称えていた。

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