パイレーツ・タイオンが自己最多の10奪三振で6勝目

【ブリュワーズ3-6パイレーツ】@PNCパーク

ブリュワーズとパイレーツは日本時間6月20日の試合が雨天順延となったため、前半戦最後のカードがダブルヘッダーを含む同一カード5連戦となった。その初戦はパイレーツ先発のジェイムソン・タイオンが6回96球を投げて被安打4、奪三振10(自己最多)、与四球2、失点1の好投を披露。打線は6回裏にジョーディ・マーサーとスターリング・マーテイのタイムリーで3点を奪うなどタイオンを援護した。9回表にはブリュワーズに3点差まで追い上げられたものの、最後はクローザーのフェリペ・バスケスが一死満塁の大ピンチでヘスス・アギラーを併殺打に打ち取って試合終了。タイオンは6勝目(7敗)、バスケスは21セーブ目をマークした。

自己最多となる10奪三振を記録したタイオンは「別に三振を狙っているわけではないけど、三振が必要な場面で三振を奪うことができたのは良かった」と自身のピッチングを振り返った。タイオンが頭に思い浮かべていたのはおそらく5回表のピッチング。先頭のタイラー・サラディーノに四球を与え、エリック・クラッツにヒットを浴びたタイオンは無死一、三塁のピンチを背負った。しかし、ここからウェイド・マイリー、エリック・テームズ、ロレンゾ・ケインを三者連続三振に仕留めてピンチを脱出。ブリュワーズに同点・勝ち越しを許さなかった。「ピンチの場面ではとにかく次の1球に集中するんだ」とタイオン。試合の行方を左右しかねない重要な場面で集中力を発揮し、チームを勝利へ導いた。

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