チャシーンが投打に活躍して9勝目 ブリュワーズ快勝

【ナショナルズ1-6ブリュワーズ】@ミラー・パーク

ブリュワーズは先発のヨーリス・チャシーンが6回途中まで100球を投げてナショナルズ打線をわずか2安打、ダニエル・マーフィーの2号ソロによる1点のみに抑える好投を披露。打線は先制された直後の2回裏にエリック・クラッツの犠牲フライで同点に追い付き、4回裏にはチャシーン自身がタイムリーを放つなど、2点を勝ち越した。6回裏には二死満塁のチャンスでクリスチャン・イェリッチがリードを5点に広げる走者一掃のタイムリー三塁打を放ち、チャシーンのあとを継いだ4人のリリーバーが無失点リレーを展開して逃げ切り。6回途中9奪三振1失点のチャシーンは今季9勝目(3敗)をマークした。

ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は今季ここまで22試合に先発して9勝3敗、防御率3.58をマークしているチャシーンのパフォーマンスを「シーズンを通して安定している」と評価した。開幕当初はやや不安定な投球が目立ったものの、5月以降は本来の安定感を取り戻し、15度の先発で5イニングを投げ切れなかったのは1度だけ。絶対的なエースがいない先発陣のなかで確実に試合を作り、チーム最多の9勝をマークしている。チーム2位の8勝を挙げているブレント・スーターがトミー・ジョン手術で長期離脱することが決定し、戦力ダウンを余儀なくされたブリュワーズ。もちろん、チームはトレード市場での補強を検討しているが、チャシーンが先発ローテーションの一角を担っている限り、ブリュワーズの戦いが大崩れすることはないだろう。

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