タイガースが相手クローザーを攻略 鮮やかな逆転勝利

【タイガース5-4ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

タイガースが2点ビハインドの9回表にロイヤルズのクローザー、ブランドン・マウアーを攻略して逆転勝利を収めた。9回表のタイガースはジャイマー・キャンデラリオとビクトル・マルティネスの連打で無死二、三塁のチャンスを作り、ジム・アドゥシがレフトへタイムリー二塁打を放って同点。さらに続くジェームス・マッキャンがレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、一気に試合をひっくり返した。その後の一死満塁のチャンスは生かせなかったものの、1点リードの最終回はクローザーのシェーン・グリーンが無失点に抑えて逃げ切り。ロイヤルズはマウアーが一死すら取れない大誤算で、連勝が3でストップした。

タイガースのロン・ガーデンハイアー監督は「我々の捕手は素晴らしい仕事をしてくれた」と語り、身体を張ったブロッキングで投手陣を支えただけでなく決勝タイムリー二塁打を放ったマッキャンを絶賛した。この試合のマッキャンは地面でワンバウンドした投球を9度もブロックし、うち1度は利き腕である右手を使って執念のストップ。「身体中を使ってボールを止めていたね。あれが捕手の仕事なんだ」というガーデンハイアーの言葉からはマッキャンへの敬意が感じられた。「決勝タイムリーも嬉しかったけど、何度もボールをブロックしたのはそれと同じくらい重要だったと思う。暴投で走者が進んでいたら試合展開も変わっていたはずだからね」とマッキャン。「縁の下の力持ち」である捕手が主役としても脇役としても輝いた一戦だった。

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