オリオールズ・ブリットン 若手3投手との交換でヤンキースへ

MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、ヤンキースがオリオールズからザック・ブリットンを獲得するトレードが合意に至ったようだ。オリオールズはディロン・テイト、コディ・キャロル、ジョシュ・ロジャースの若手3投手を獲得することが報じられており、各選手の身体検査を経て、正式にトレードが発表される見込みとなっている。

現時点で報じられている情報によると、今回のトレードは純粋な選手同士の交換となり、年俸負担やインターナショナル・ボーナスプールの譲渡による金銭のやり取りは行われないという。2016年に47セーブ、防御率0.54、セーブ成功率100%という驚異的な成績を残したブリットンは、ここ2シーズンはコンディションが万全でなく不本意なシーズンを過ごしているものの、コンディションさえ万全ならば球界トップクラスのリリーバー。6月末から8試合連続無失点とコンディションを上げていることも今回のトレードを後押ししたようだ。ブリットンは今季終了後にフリーエージェントとなり、ヤンキースはブリットンの今季の残り年俸(およそ500万ドル)を全額負担する。

オリオールズが獲得するのは20代前半の3投手。テイトはMLB.comのプロスペクト・ランキングでヤンキースの球団9位にランクインしている24歳の有望株右腕であり、今季はAA級で15試合に先発して5勝2敗、防御率3.38をマーク。同15位のキャロルは25歳のリリーフ右腕であり、今季はAAA級で32試合に登板して3勝0敗9セーブ、防御率2.38、被打率.184、奪三振率11.88と優秀な成績を残している。また、ロジャースは24歳の先発左腕であり、今季はAAA級で19試合に先発して6勝8敗、防御率3.95をマーク。オリオールズは比較的メジャー昇格に近い即戦力の若手投手を狙ったという印象だ。

ブリットンの加入により、アロルディス・チャップマン、デリン・ベタンセス、デービッド・ロバートソンらを擁するヤンキースのブルペンはさらに強固なものとなる。2009年以来9年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すヤンキースにとって、さらに強化されたブルペンは大きな武器となりそうだ。

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