バウアーが10奪三振の快投 パイレーツ連勝ストップ

【パイレーツ0-4インディアンス】@プログレッシブ・フィールド

パイレーツの11連勝を止めたのはインディアンスの頭脳派右腕、トレバー・バウアーだった。バウアーは速球、スライダー、ナックルカーブのコンビネーションで5回表に三者連続空振り三振を奪うなど、8回途中まで102球を投げて被安打2、奪三振10、与四球2、無失点という素晴らしいピッチングを披露。2四球で招いた7回表一死一、二塁のピンチもデービッド・フリースを空振り三振、ショーン・ロドリゲスをショートゴロに抑え、パイレーツ打線に得点を許さなかった。打線は3回裏にエドウィン・エンカーナシオンのタイムリーで2点を先制し、8回裏にはヨンダー・アロンゾが16号2ラン。バウアーのあとはパドレスから加入したアダム・シンバーとブラッド・ハンドがパイレーツの反撃を封じ、それぞれホールドとセーブを記録した。

インディアンスのテリー・フランコーナ監督は「彼は今年オールスター・ゲームに選出されたけど、球界で最高の投手の一人になろうとしているね」と好投したバウアーを絶賛した。勝敗だけを見れば9勝6敗とそれほど目立った数字ではないものの、防御率2.32はリーグ4位、192奪三振はリーグ2位の数字。被本塁打6本は規定投球回に到達している投手のなかで最も少なく、指揮官の「球界最高の投手の一人」というコメントは決して過大評価ではない。「打者が打ちにくいところにしっかり投げることができたのは良かった」と自身のピッチングを振り返ったバウアー。2011年ドラフト全体3位指名の右腕が、いよいよ本格開花のシーズンを迎えているようだ。

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