ポストシーズンに向け8月トレード最終日 ナ・リーグ移籍の男達

現地8月31日はポストシーズンに選手登録可能なトレードの期限日であり、上位チームは世界一に向けて最後の大型補強を行う。最終日となったこの日、既に移籍が発表されており、各チームが補強し穴がない状態で10月からの短期決戦に備えていく。この日、ナ・リーグへの移籍が決まった選手を紹介する。

ワイルドカードでのポストシーズンを目指すブリュワーズはナショナルズから先発左腕のジオ・ゴンザレスの獲得を発表。昨年12勝を挙げて活躍したジミー・ネルソンが右肩の故障で今季中の復帰は難しいとされており、今季はここまで7勝止まりも昨年まで8年連続2桁勝利と実績のあるゴンザレスに白羽の矢が立った。5月終了からわずか1勝と勝ち星に恵まれていないが、新天地での復活を目指す。今季成績は27試合に登板し7勝11敗 防御率4.57。

2年連続のワールドシリーズ進出を狙うドジャースはナショナルズからライアン・マドソン、パイレーツからデービッド・フリースを獲得し、巻き返しを狙う。守護神のケンリー・ジャンセンが絶不調であり、リリーフ陣の補強が急務となっていた。マドソンはここまで防御率5点台だが彼は過去2度、世界一に輝いた実績を持っておりポストシーズンでの経験も豊富だ。今季成績は49試合で2勝5敗4セーブ 防御率5.28。フリースは2011年のカージナルス時代にリーグ優勝決定シリーズのMVPとなり、世界一も経験。35歳となった今、いぶし銀の活躍が期待される。今季は94試合で打率.282 9本塁打 42打点。

ほかにもカブスがブルージェイズの左腕、ハイメ・ガルシアと契約するとの報道も出ている。現時点では正式発表はないものの、通算210試合に登板し70勝を挙げた左腕が加入となれば故障で今季は登板できないダルビッシュ有の穴を埋めるための大きな戦力となる。夏のトレードではコール・ハメルズの獲得の成功したカブスはさらに先発を強化して2年ぶりの頂点を目指す。ガルシアの今季成績は25試合(13先発)で3勝6敗 防御率5.93。

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