ロッキーズ逆転勝利 ナ・リーグ西部地区首位に浮上

【ジャイアンツ8-9ロッキーズ】@クアーズ・フィールド

0.5ゲーム差で首位ドジャースを追うナ・リーグ西部地区2位のロッキーズは、2点リードの8回表にセットアッパーの呉昇桓(オ・スンファン)が2者連続の代打本塁打を浴びてジャイアンツに逆転を許してしまったものの、直後の8回裏に一死二、三塁のチャンスを作り、呉の代打として登場したノエル・クエバスが逆転タイムリー。9対8で逆転勝利を収め、ドジャースがメッツに敗れたため、日本時間6月2日以来となる単独地区首位に浮上した。敗れたジャイアンツは先発のマディソン・バムガーナーが3本塁打を浴び、5回7失点(自責点6)で降板。その後、打線が奮起して逆転に成功したものの、リリーフ陣がリードを守れなかった。

ロッキーズのバド・ブラック監督は「今日は必要なときに(選手たちが)しっかり仕事をしてくれた。良い勝利だったんじゃないかな」と試合を振り返った。トレバー・ストーリーが2本塁打を放つなど、バムガーナーに3本塁打を浴びせて優位に試合を進めたものの、リリーフ陣が7~8回の2イニングで5点を失う大誤算。救援防御率リーグワースト2位(4.99)という弱点が露呈した形となったが、リーグ上位の得点力を誇る打線がリリーフ陣の失態をカバーした。ロッキーズは得失点差がマイナスの状態で地区優勝を争っているが、これは勝負どころでしっかり結果を出せていることの証でもある。レギュラーシーズンは残り25試合。ドジャース、ダイヤモンドバックスとの三つ巴の戦いを制し、球団史上初の地区優勝なるか注目だ。

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