今夜、日本代表とコスタリカ代表の国際親善試合が行われる。
6日に北海道で発生した地震によりチリ代表との試合が中止されたため、この一戦が日本代表の森保一監督にとって初陣となる。
コスタリカはロシア大会にも出場した中米の強豪。試合前に、注目しておきたい選手を紹介しよう。
クリスティアン・ガンボア
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
抜群の脚力を生かした推進力のあるオーバーラップが魅力の右サイドバック。
2009年のU-20ワールドカップで4位に輝いた“黄金世代”のメンバーで、2014年ワールドカップでは同国の最高成績となる大会ベスト8に主力として貢献。ロシア大会でも特にブラジル戦で非常に印象的なプレーを見せた。
一方、それほどの実績を誇りながらクラブでは不思議なほど出場機会に恵まれていない。
2014年の大会後からイングランドのWBA、2016-17途中からはスコットランドの名門セルティックに在籍しているが、この4年間で出場したクラブの公式戦は約30試合!にもかかわらず代表には常時招集され、4年間で約40試合に出場している。
まるで「所属クラブ:コスタリカ代表」といった感じであるが、Jリーグのクラブはこういった選手を狙ってみるのも悪くないだろう。
ダビド・グスマン
所属クラブ:ポートランド・ティンバース(アメリカ)
全体的に代表経験の浅い選手で構成された今回のメンバーにあって、チームの中心となるのが経験豊富な彼だ。
国内随一の名門サプリサが輩出した有能なボランチで、ラテン人らしいテクニックと駆け引きの巧さを武器に、中盤の低いポジションから全体を操るコントロールタワーである。
コスタリカ代表には2010年にデビューし、日本代表が辞退したことで出場した2011年のコパ・アメリカではレギュラーに抜擢され、セットプレーを任されると正確なボールを供給した。
2014年ワールドカップの出場は逃したものの、ロシア大会ではセルソ・ボルヘスとのコンビを形成し、全3試合に先発出場している。
エステバン・アルバラード
所属クラブ:トラブゾンスポル(トルコ)
今回、残念ながらレアル・マドリーのGKケイロル・ナバスは来日しなかったが、その彼と遜色ないほどの実力を持つのがこのアルバラードだ。
ガンボアと同じく2009年のU-20ワールドカップでベスト4入りした“黄金世代”で、大会の最優秀GKに選出されたことが評価され、オランダの強豪AZと契約。アルゼンチン代表の守護神セルヒオ・ロメロの後釜として活躍し、リーグ最高レベルのGKとして知られた。
大柄でハイボールに強く、シュートへの反応にも優れる非常に優秀なGKだが、武闘派で喧嘩っ早く、AZ時代にはアヤックスとの一戦で乱入した相手サポーターを返り討ちにした伝説も…。また、元恋人への暴行と殺人未遂の罪で刑事告訴された過去もある。
ユース世代の実績からかつてはナバスと同等かそれ以上の評価を受けていたが、ナバスの牙城を崩せなかったのはその素行の悪さも一因だろう。
29歳になった今、成長したところを見せてほしいものだ。