伝説の“腐ったバナナ”も!アーセナル、歴代adidasユニはこんな感じ

8日にadidasと新たなテクニカルスポンサー契約を発表したアーセナル。

クラブにとってadidasはかつてのパートナー。1986年から94年までの8シーズンで、スリーストライプスのユニフォームを着用した。

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ここでは旧adidas時代のユニフォームを振り返ってみよう。栄光のキットから歴代ワーストと言われるあのキットまでご紹介!

Arsenal 1986-88 adidas Home

記念すべきadidasのファーストキット。サプライヤーは15年続いたUmbroからの変更だった。

胸スポンサー「JVC(日本ビクター)」は当時存在した企業で、現在は経営統合により「JVCケンウッド」に名を変えている。1981年に契約を結んだ「JVC」は、アーセナルにとって初の胸スポンサーだった。

ボディをレッド、袖をホワイトと完全に色分け。ボディ部分にはシャドーストライプをあしらい、大砲のロゴを透かしで散りばめている。

Arsenal 1988-90 adidas Home

1988-89シーズンは18年ぶりにディビジョン1(当時の1部リーグ)を優勝。アーセナルにとって記念すべきシーズンとなった。翌89-90シーズンは4位に終わっている。

86-88モデルとは異なり、袖のホワイトが首元まで伸びている。この部分を除いては、前モデルと大きな違いはない。

Arsenal 1990-92 adidas Home

このキットを使った1990-91シーズンは再びリーグタイトルを獲得し、翌91-92シーズンはFAカップを優勝。正しく“栄光のユニフォーム”と呼べる。

デザインは大きく変化し、ラップオーバーのクルーネックで左側に“AFC”をレタリング。ボディにはシャドーパターンの透かし模様が入る。

一番の大きな変化はエンブレムで、これまでの大砲のロゴマークに変わり、紋章型のクラブクレストが初めてレギュラーで使用されるように。

Arsenal 1992-94 adidas Home

adidas最後にして、1992-93シーズンからスタートしたプレミアリーグ最初のホームキット。しかし伝統から逸脱したデザインの評判は、あまり良くなかった。

92-93シーズンはリーグカップとFAカップの“カップ・ダブル”を達成したが、肝心のプレミアリーグは10位と不調。93-94シーズンはリーグを4位で終了し、UEFAカップウィナーズ・カップを獲得した。

エンブレムとメーカーロゴを中央に配したモダンなスタイル。そしてプレミアリーグ開始にともない、92年からは袖に逆三角形のリーグパッチが登場。

92-93シーズンのFAカップ決勝戦ではシェフィールド・ウェンズデイを2-1で下して優勝。決勝で着用したユニフォームの左胸には、トロフィーとマッチデイを付けていた。

Arsenal 1986-88 adidas Away

定番のイエローカラーをベースにネイビーとレッドの差し色。カッコいい“レトロユニ”という感じのデザインだ。ホームキットと同じようにシャドーストライプをあしらい、大砲ロゴの透かしプリント。

Arsenal 1988-91 adidas Away

3シーズンに渡って使われたアウェイキット。イエローのボディにネイビーの袖というスタイルはこのシーズンに初登場し、現在に受け継がれている。

アンフィールドでリヴァプールを下してリーグ優勝を決めた88-89シーズン。その試合で着用していたのは、このアウェイキットだった。再びリーグ制覇した90-91シーズンでも使われ、このキットで2度のリーグ優勝を経験している。

Arsenal 1991-93 adidas Away

アーセナルにいくつか存在する“物議を醸したデザイン”のひとつ。「傷んだバナナ」「腐ったバナナ」と揶揄され、今でもプレミアリーグのワーストキット候補に挙がることも。

しかし一方でロンドンのファッション関係者の間では評判が良かったらしく、カルト的な人気がある。

アーセナル歴代キットの中でも異色のデザイン。チームエンブレムの色はホームキットと異なりレッドを基調としている。

Arsenal 1993-94 adidas Away

adidas最後のアウェイキットも大胆なデザインに。スリーストライプスをサッシュ(斜め線)とシャドーストライプで表現した。ただ全体的にadidas色が強すぎて、91-93アウェイとは別の意味で議論の的となった。

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