好捕手・リアルミュートは来季もマーリンズでプレイするのか

昨オフ、マーリンズがジャンカルロ・スタントンらを放出して大規模なチーム再建に踏み切って以来、メジャー有数の好捕手であるJ.T.リアルミュートの動向は大きな注目を集めるトピックの1つとなっている。今オフもリアルミュートの獲得には多くの球団が関心を寄せることになると見られている。

来季開幕を28歳で迎えるリアルミュートは今季が年俸調停1年目のシーズンであり、マーリンズは少なくともあと2年リアルミュートを保有することができる。そのため、スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナ、ディー・ゴードンといった主力選手を次々に放出したなかでもマーリンズはリアルミュートの安易な放出を拒んでおり、彼と長期契約を結んでチーム再建の核に据えようという思惑も見え隠れする。

MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、マーリンズはリアルミュートとの長期契約を目指して交渉にあたる方針であり、今オフ中に大型契約が成立する可能性もある。しかしその一方で、マーリンズはリアルミュートのトレードに関して門戸を閉ざしておらず、他球団から魅力的なオファーを提示されればメジャー有数の好捕手を手放す可能性もあると見られている。

今季のリアルミュートは初のオールスター・ゲーム選出を果たし、いずれも自己ベストとなる21本塁打、74打点、OPS.825の好成績をマーク。守備面では盗塁阻止率38%をマークし、メジャー平均を10%ほど上回っただけでなく、951イニングにわたってマスクを被りパスボールが8つだけと安定したパフォーマンスを見せた。

マーリンズがリアルミュートの対価として求める水準は極めて高いものの、メジャー有数の好捕手の獲得にはナショナルズ、アストロズ、フィリーズ、レッドソックス、アスレチックス、ロッキーズといった強豪チームが興味を示すと見られている。来季以降の優勝争いに向けて、リアルミュートの獲得に成功する球団は現れるのだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.