パイレーツが外野手補強 チゼンホールと1年契約で合意

昨オフのパイレーツは、1月にアンドリュー・マカッチェンを放出したものの、後釜をなかなか確保できず、2月下旬にコリー・ディッカーソンを獲得するまで外野陣の顔ぶれが固まらなかった。その反省を生かしたのか、今オフは早々に外野手補強を完了。関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシとジョーダン・バスティアンに語ったところによると、パイレーツはインディアンスからフリーエージェントとなっていたロニー・チゼンホールと1年契約で合意に至ったようだ。

MLBネットワークのケン・ローゼンタールが契約内容の詳細について伝えており、パイレーツとチゼンホールの契約は、基本給275万ドルの1年契約になっているという。また、チゼンホールの打席数に応じて出来高が設定されており、250・300・350・400打席をクリアする毎に25万ドル、450・500・550・600打席をクリアする毎に50万ドルが追加され、すべてをクリアすればチゼンホールが受け取る額は575万ドルとなる。

チゼンホールはパイレーツの開幕スタメンに名を連ねる可能性が極めて高いと見られている。なぜなら、正右翼手のグレゴリー・ポランコが9月に受けた肩の手術の影響により少なくとも4月中旬まで、場合によっては6月中旬ごろまで欠場する見通しとなっているからだ。ポランコが万全のコンディションを取り戻したあとは、チゼンホールは正左翼手のコリー・ディッカーソン、正中堅手のスターリング・マーテイ、そして正右翼手のポランコをサポートする外野4番手として起用されることになるだろう。

パイレーツのニール・ハンティントンGMは、2週間前のトレードでジョーダン・ループロウを放出した際に、外野手の獲得に動く可能性が高いことを示唆していたが、月を跨がないうちに補強が実現。ここ2シーズンは故障が相次ぎ、合計109試合の出場にとどまっているものの、同期間に打率.297、OPS.872をマークしている実力派外野手を獲得することで外野手補強を完了した。

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