アストロズが正捕手候補を確保 チリーノスと1年契約へ

関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、アストロズはレンジャーズからフリーエージェントとなっていたロビンソン・チリーノス捕手と契約合意に至ったようだ。まだ球団からの正式発表はないものの、契約期間は1年で、身体検査を経て正式に発表される見込み。マーティン・マルドナードとブライアン・マッキャン(ブレーブスと契約)がフリーエージェントとなり、正捕手不在の状況に陥っていたアストロズが、正捕手候補を確保することに成功した。

ベネズエラ出身のチリーノスは、2011年にレイズでメジャーデビューを果たし、レンジャーズでは2013年からの6シーズンを過ごした。100試合以上に出場したのは今季(113試合)のみであり、絶対的な正捕手というわけではなかったが、主戦捕手として直近5シーズンで2ケタ本塁打を4度記録。今季はメジャー定着後ワーストの打率.222に終わったが、出塁率は.338と決して悪くなく、18本塁打と65打点は自己最多の数字だった。レンジャーズとの来季の契約は年俸450万ドルのオプションとなっていたものの、レンジャーズがこれを破棄。それによりフリーエージェントとなっていた。

現在、アストロズの40人ロースターに登録されている捕手は27歳のマックス・スタッシと25歳のギャレット・スタッブスの2人だけであり、34歳のチリーノスがこれに加わることになる。過去2シーズンをアストロズで過ごしたマッキャンはすでに古巣のブレーブスと1年契約を結んでおり、チリーノスと契約合意に至ったことにより、好守のマルドナードと再契約を結ぶ可能性も低くなったと言えるだろう。もちろん、今後アストロズがさらに捕手を獲得する可能性もあるが、現時点ではチリーノスを正捕手格に据え、今季88試合に出場したスタッシが2番手捕手となる可能性が高い。チリーノスはベテランの存在感を発揮し、フィールド上やクラブハウスにおいてチームに好影響を与えてくれるはずだ。

© MLB Advanced Media, LP.