大型トレード成立!強打者・ゴールドシュミットがカージナルスへ

カージナルスの「強打者探し」がようやく終着点に辿り着いた。日本時間12月6日、カージナルスはカーソン・ケリー捕手、ルーク・ウィーバー投手、アンディ・ヤング内野手と2019年ドラフトにおける戦力均衡ラウンドBの指名権をダイヤモンドバックスへ放出し、球界を代表する一塁手であるポール・ゴールドシュミットの獲得に成功した。ここ数年、絶対的な「打線の核」を欠いていたカージナルスだが、ついに核となり得るホンモノのスラッガーを獲得。日本時間12月8日に本拠地ブッシュ・スタジアムで入団記者会見が行われる予定となっている。

現在31歳のゴールドシュミットはダイヤモンドバックスとの契約が残り1年だったため、来季終了後にフリーエージェントとなる。今季は打率.290、33本塁打、出塁率.389、長打率.533をマークし、ナ・リーグのMVP投票で6位にランクイン。これまでに4度のシルバースラッガー賞を獲得し、過去6シーズンで平均30本塁打を放っている強打者だ。

また、ゴールドシュミットの獲得により、今季は一塁と三塁を兼任していたマット・カーペンターは三塁専任となる可能性が高い。カーペンターは今季三塁で守備防御点+6をマークしており、守備面に関してそれほど大きな心配はいらないだろう。1番・カーペンター、3番・ゴールドシュミットの打線は相手投手の脅威となりそうだ。

カージナルスはゴールドシュミットの対価として将来の正捕手候補であるケリー、今季は不調だったものの先発ローテーションの一角を担える存在であるウィーバー、有望株のヤング、ドラフト指名権1つを放出。ケリーとウィーバーは余剰戦力となりつつあったとはいえ、かなりの出血を伴うトレードとなった。そのため、カージナルスはゴールドシュミットとの契約延長を目指す可能性が高いと見られている。カージナルスは過去にもマーク・マグワイア、ジム・エドモンズ、スコット・ローレン、マット・ホリデイといったトレードで獲得した大物選手と契約を延長した実績があり、今後数年にわたってゴールドシュミットがカージナルス打線の中軸に座ることになるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.